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出っ歯(上顎前突)とは

上顎前突とは、上の前歯や上あご全体が前方に突き出ている状態を指します。一般的には「出っ歯」とも呼ばれます。「上顎骨の過成長」や「下顎骨の劣成長」など、骨格性の要因によるものと、歯の傾きの異常による歯槽性の要因によるものがあります。

横から見ると上の前歯や唇が前に出ていることで審美的な不良を感じることがあります。口が閉じにくく、無理に唇を閉じると顎先にしわができてしまうこともあります。常に口が開きがちになり唇が乾燥しやすく、発音しにくいという症状を引き起こす可能性があります。かみ合わせが悪く、下の前歯が上の歯茎に当たることもあり前歯でものをかみ切りにくいなど機能的にも影響が出ることがあります。

診断は前歯の出具合で評価され、上下の歯の出具合が正常2~3mmに対し4~5mm以上出ている場合上顎前突とされます。正確な診断には上下の骨のズレを調べるために頭部X線規格写真(セファロ写真)による診査、分析が必要となります。歯のズレ(オーバージェット)と骨のズレ(ANB角)の程度により症状が異なります。

軽度上顎前突

  • 歯のズレ:4〜6mm程度
  • 骨のズレ:3~5°程度

中等度上顎前突

  • 歯のズレ:7〜9mm程度
  • 骨のズレ:5~7°程度

重度上顎前突

  • 歯のズレ:10mm以上
  • 骨のズレ:8°以上

出っ歯の主な原因

出っ歯

上顎前突は、以下のような先天的・後天的な要因によって引き起こされます。

  • 上顎の骨が過剰に発達している

  • 下顎の骨が十分に成長していない

  • 遺伝的要素が関係していることもある

  • 上の前歯が前方に傾いて生えている

  • 下の前歯が後方に倒れて生えている

  • 指しゃぶり、舌を前に押し出す癖(舌突出癖)がある

  • 口呼吸や姿勢の悪さによる筋肉の影響

出っ歯によるリスクや悩み

  • 見た目の問題

    笑う際に出っ歯を人に見られたくないなどの理由から心理的な負担になります。また上の歯茎が大きく突出する症状(ガミースマイル)や顎先の筋肉の過緊張によるしわは口元の印象に悪影響を及ぼすこともあります。

  • 口が閉じづらく、口呼吸になりやすい

    口が開いた状態が続くと、乾燥による虫歯や歯周病のリスクが高まります。

  • 歯のすり減りや顎関節症のリスクが上がる

    下の前歯に負担がかかり歯がすり減ったり、上顎の歯茎を損傷する可能性があります。かみ合わせの負担は顎関節に悪影響を及ぼすこともあります。

  • 前歯が折れやすい

    転倒や衝突の際に前歯が突出していると、外傷を受けやすくなります。

  • 発音や咀嚼への影響

    サ行やタ行の発音がしづらくなるほか、前歯で食べ物をかみ切るのが難しくなることがあります。

出っ歯の治療方法

出っ歯の状態や原因によって、治療方法はさまざまです。当院では、以下のような選択肢から適切な方法をご提案しています。

成人の方の治療法

成人の方の治療法

成人の方の矯正治療は顎の発育が満了しているため、顎の位置関係は変えずに歯を個別に動かして治療を行います。

軽度上顎前突の場合は歯を抜かずに上顎前突を改善することが可能です。中等度~重度の叢生の場合は前歯を後ろにスペースを確保するために一般的に小臼歯と言われる中間の歯を抜歯させていただき叢上顎前突の改善を行います。軽度上顎前突の場合でもお口元の印象を改善したい場合やがたつきが多い場合は抜歯をご提案させていただくことがあります。

ワイヤー矯正は全症例に対応可能で、表側の装置と裏側の装置から選択して治療を受けていただくことが可能です。基本的には取り外しのない装置で、月に1回ワイヤー調整を行いながら歯を並べていきます。マウスピース型矯正装置は軽度〜中等度の上顎前突に対応が可能で、取り外しのできる矯正装置で、1週間から10日間隔でマウスピースを交換しながら歯を動かしていきます。前歯をしっかり後方に下げ、より良い治療結果を得るために、歯科矯正用アンカースクリューを用いることがあります。

上顎前突の原因を精密検査で分析し、それぞれの原因に合わせた治療方針、ライフスタイルに合わせた矯正装置の選択、最終的なお口元の印象を決める治療目標を担当歯科医師と相談し治療に望むことが大切です。骨格的な要因が非常に強い場合は外科的矯正治療(手術を伴う矯正)が必要になることがあります。検査と診断を通して、最も適した治療プランをご提案します。

POINT

当院では患者様のご希望をお聞きして、納得していただける矯正治療を提供いたします。

小児の方の治療法

小児の方の治療法

小児の方の矯正治療は顎の発育を見込めるため、顎の前後的な位置関係を動かして治療を行います。

取り外しのできる装置を夜間と就寝時(1日12時間以上)使用して顎の発育のコントロールを行います。上顎の発育を抑制する場合と下顎の成長を促す場合があり、原因によって使用する装置が異なります。歯の大きさ自体が非常に大きく将来、正常に歯を並べることができない、お口元の形態に著しく悪影響をもたらしてしまうと判断される場合は永久歯の抜歯をご提案させていただくことがあります。

顎の発育により土台を整えたあと、個別の歯を動かすためワイヤーの装置やマウスピース型矯正装置を使い上顎前突を治していきます。また永久歯の生え変わり力を使いながら歯を良い位置に誘導する場合もあります。小児の矯正治療は永久歯が生えそろう12歳ごろまで行い、永久歯が生えそろったタイミングで仕上げの治療を行います。

POINT

お子様の矯正治療は生え変わるまでの期間を要するためやや長くなる傾向がありますが、成人の矯正に比べ装置による痛みが少なく、お子様自身の成長力をアシストできより良い治療結果を得ることが可能です。親御様にも協力をお願いしますが、ご一緒にお子様の矯正治療に取り組めるようサポートいたします。

まとめ

まとめ

出っ歯(上顎前突)は、見た目のコンプレックスだけでなく、機能面や健康面にも影響を及ぼす可能性がある歯並びの不正です。早期に治療を開始することで、将来の負担を減らし、理想的な口元と健康を手に入れることができます。

「口元が気になる」「前歯がかみ合わない」「子どもの歯並びが心配」など、少しでも不安があれば、お気軽に当院までご相談ください。お一人おひとりに合った治療方法を矯正治療専門医院でご提案いたします。