がたがた(叢生)とは
一般的にいわれる「がたがた」とは「叢生」という診断となります。歯が重なり合って不規則に並んでいる状態のことを指します。「乱杭歯(らんぐいば)」や「八重歯(やえば)」などとも呼ばれます。歯の萌出(生え方)自体に問題がある場合と顎の大きさと歯の大きさのバランスが崩れ、歯が正しい位置に並ぶスペースが足りないために起こります。
日本人の場合は顎の大きさが小さく歯が大きい傾向があります。
審美不良から心理社会的な負担になる場合が多く、QOLの低下を引き起こすことがあります。
また、重なりが強い部位は清掃が難しく虫歯や歯周病のリスクやかみ合わせの不具合から顎関節症を引き起こす可能性があります。歯の重なりの程度(アーチレングスディスクレパンシー)により症状が異なります。
軽度叢生
- 約1〜3mm
- 歯がわずかで見た目の違和感は少ない
中等度叢生
- 約4〜6mm
- 歯の重なりが認められ歯の凸凹を視認できる
重度叢生
- 約7mm以上
- 歯が大きく重なり明らかな歯並び全体の違和感を感じる
がたがた(叢生)の主な原因
叢生はさまざまな要因で起こります。主な原因は以下の通りです。
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顎が小さい(骨格的に歯列のスペースが狭い)
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歯が大きい(歯冠が大きく、並びきれない)
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家族に叢生がある場合、同様の傾向が遺伝することも多い
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乳歯の早期喪失(永久歯の生えるスペースが失われる)
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乳歯の長期残存(永久歯がずれて生える)
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指しゃぶり、舌癖、口呼吸などの悪習癖
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硬いものを噛む機会の減少による顎の発育不全
がたがたの歯並びによるリスク
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見た目の問題
ガタガタの歯並びを人に見られたくないなどの理由から、笑う際に口元を隠しがちになる、口を大きく開けて会話ができず表情が乏しく見られるなど心理的な負担になります。また、歯の位置によっては口元の印象に悪影響を及ぼすこともあります。
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虫歯・歯周病のリスク増加
ガタガタが強い部位は歯ブラシなどの清掃器具が当たりにくくなり虫歯を作ったり、歯周病が悪化するリスクが増加します。
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咬耗の発生
ある一部の歯にかみ合わせの力が異常にかかることで歯の先端が削れてしまうことがあります。
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発音や滑舌への影響
歯の位置により舌の位置が安定しずらかったり、唇が閉じにくい場合には発音や活舌に影響する場合があります。
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顎関節や咀嚼機能への負担
かみ合わせが悪く、下あごのなめらかな運動が阻害される場合、顎関節症を引き起こすリスクが増加する場合や、食べ物をうまく嚙み切れず正しい咀嚼を営めない可能性があります。
がたがたの歯並びに対する治療法
叢生の治療には、歯列のスペース確保と、正しい位置への移動が必要です。患者様の年齢や歯並びの状態に応じて、以下のような方法を提案しています。
成人の方の治療法
成人の方の矯正治療は顎の発育が満了しているため、顎の幅は変えずに歯を個別に動かして治療を行います。
軽度叢生の場合は歯を抜かずに叢生を改善することが可能です。中等度~重度の叢生の場合は歯を並べるスペースを確保するために一般的に小臼歯と言われる中間の歯を抜歯させていただき叢生の改善を行います。軽度叢生の場合でもお口元の印象を改善したい場合は抜歯をご提案させていただくことがあります。
ワイヤー矯正は全症例に対応可能で、表側の装置と裏側の装置から選択して治療を受けていただくことが可能です。基本的には取り外しのない装置で、月に1回ワイヤー調整を行いながら歯を並べていきます。マウスピース型矯正装置は軽度〜中等度の叢生に対応が可能で、取り外しのできる矯正装置で、1週間から10日間隔でマウスピースを交換しながら歯を動かしていきます。
叢生の原因を精密検査で分析し、それぞれの原因に合わせた治療方針、ライフスタイルに合わせた矯正装置の選択、最終的なお口元の印象を決める治療目標を担当歯科医師と相談し治療に望むことが大切です。
POINT
当院では患者様のご希望をお聞きして、納得していただける矯正治療を提供いたします。
小児の方の治療法
小児の方の矯正治療は顎の発育を見込めるため、顎の幅を広げ歯を並べる動かして治療を行います。矯正治療は歯を動かすだけではなく小児期には顎の成長のコントロールも行うことができます。
軽度~中等度叢生の場合は取り外しのできる装置を夜間と就寝時(1日12時間以上)使用して顎の発育を促します。重度叢生の場合は取り外しをしない固定式の装置の使用により骨格自体にアプローチを行います。歯の大きさ自体が非常に大きく将来、正常に歯を並べることができない、お口元の形態に著しく悪影響をもたらしてしまうと判断される場合は永久歯の抜歯をご提案させていただくことがあります。
顎の発育により土台を整えたあと、個別の歯を動かすためワイヤーの装置やマウスピース型矯正装置を使い叢生を治してていきます。また永久歯の生え変わり力を使いながら歯を良い位置に誘導する場合もあります。小児の矯正治療は永久歯が生えそろう12歳ごろまで行い、永久歯が生えそろったタイミングで仕上げの治療を行います。
POINT
お子様の矯正治療は生え変わるまでの期間を要するためやや長くなる傾向がありますが、成人の矯正に比べ装置による痛みが少なく、お子様自身の成長力をアシストできより良い治療結果を得ることが可能です。親御様にも協力をお願いしますが、ご一緒にお子様の矯正治療に取り組めるようサポートいたします。
まとめ
がたがたの歯並び(叢生)は、見た目のお悩みだけでなく、将来の健康リスクにもつながる症状です。当院では、患者様一人ひとりの口腔内の状態に応じて、最適な治療法を立案しています。
「見た目が気になる」「磨きづらくて虫歯や歯周病が心配」「お子様の歯並びに不安がある」など、気になることがあれば、ぜひ一度ご相談ください。お一人おひとりに合った治療方法を矯正治療専門医院でご提案いたします。